序幕_第1場 | 日曜日 | なんて素敵な日曜日 |
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序幕_第2場 | 日曜日 | インビテーション |
序幕_第3場 | 日曜日 | ショー・マスト・ゴーオン |
序幕_第4場 | 日曜日 | たいしたパーティーじゃない |
OP | 東京オディエットアモ | |
第1幕_第1場 | 月曜日 | ある日、森の中 |
第1幕_第2場 | 月曜日 | セニョリータ |
第1幕_第3場 | 月曜日 | オー・マイ・ブラザー |
第1幕_第4場 | 月曜日 | ピンチの時はオイラを呼びな |
第1幕_第5場 | 月曜日 | 奴隷とハンバーガーと偏食弁護士 |
第2幕_第1場 | 火曜日 | ベリハピ・ミッション |
第2幕_第2場 | 火曜日 | 恋とはどんなもの? |
第2幕_第3場 | 火曜日 | ラプンツェル・ボーイ |
第3幕_第1場 | 水曜日 | ラブリー・ヴォイス |
第3幕_第2場 | 水曜日 | 東京タワーに挑めっ! |
第3幕_第3場 | 水曜日 | 招かれざる客 |
第3幕_第4場 | 水曜日 | サヨナラを言うとちょっと死ぬ |
第4幕_第1場 | 木曜日 | ハイド・アンド・シーク |
第4幕_第2場 | 木曜日 | テテテ、テレフォン |
第4幕_第3場 | 木曜日 | ダウト! |
第5幕_第1場 | 金曜日 | レッツ・ドゥー・イット |
第5幕_第2場 | 金曜日 | 恋の奴隷になりました |
第5幕_第3場 | 金曜日 | ジュ・トゥ・ヴ |
ED | 契約期間は、永久 | |
第6幕_第1場 | 金曜日 | 彼女の恋人 |
第6幕_第2場 | 金曜日 | 戯曲反転 |
第6幕_第3場 | 金曜日 | パックンに明日はない |
第6幕_第4場 | 金曜日 | ラヴ・コネクション |
ED | ハングリー・スパイダー |
日曜日は、共通√なのですが、第2場は個別ストーリーが挿入されます。題名は「インビテーション」。大篠が職場(法律事務所)で、考え事をしながら、顧客である代沢家の御曹司・ロミオのバースデーパーティーの招待状を探しているシーンから。
八雲√が下敷きにしている『十二夜』は、大篠役のオーシーノ公が伯爵の娘であるオリヴィア嬢に求婚するところから話が始まります。一方で、嵐に遭って離れ離れになった兄セバスチャンを探すために、男装して「シザーリオ」と名乗っているヴァイオラと出会って、女と知らずに召使(小姓)とし、愛しいオリヴィアへの愛の遣いとします。ところが、見目麗しい少年のシザーリオにオリヴィアは心奪われてしまい…… といったドタバタ恋愛喜劇なのですが、八雲√の序幕第2場では、大篠が見ず知らずの「サイプラスの尾瀬露社長の謎の秘書・天現寺ジュリ」に興味を持っている様子が描かれます。ここで秘書であるジュリはオリヴィア役であります。大篠は女性を道具としか考えておらず、サイプラスの受付を誘惑して「天現寺ジュリ」の素性を探らせるものの、それが失敗したとみるや、冷たく相手を切り捨てます。ここで「大篠…、最低な奴や」と思っていただければ、嬉しいですね。
日曜日の0時を回って、月曜日の深夜、森をさまようヒロインは、大篠と再会します。第1幕第1場の題名はその名も「ある日、森の中」。森のクマさんならぬ、森の大篠さんは、ヒロインを気前よく助けるかと思いきや、べたべた触ってきたり、危ない話を持ち掛けてきたり、油断ならない男です。そこへお兄ちゃんこと春日が登場して、ヒロインを窮地から救います。
第2場は、ヒロインと出会った後のヒーローのモノローグです。題名は「セニョリータ」。ここで突然ですが、大篠のイメージはラテン系です(ドヤ顔)。題名は、ショーンメンデスとカミラカベロの「señorita」から。
『お嬢さん』って呼ばれた瞬間に、愛してた。あなたのことなんて好きじゃないってふりができたらよかったのに。だけど、少し触れられただけで…
という歌詞がぴったりな二人にしたいと思いまして、選びました。
https://www.youtube.com/embed/Pkh8UtuejGw
第3場は「オー・マイ・ブラザー」は、公親√でもありましたが伊坂幸太郎の『オー・マイ・ファーザー』のパロ、どれだけ好きやねん。一難去ってまた一難。団が学校で倒れ救急搬送されたと連絡があり、ジュリは病院に駆けつけます。絶対安静の状況ながら、どうしても学校に提出物を出しに行く必要がある団の窮地を救うため、ジュリは「団」に扮装して学校に潜入することを決意します。ここで幼馴染のきみちゃんが現れて、ジュリの髪を切ろうとハサミをシャキシャキしているのが個人的にはお気に入りのシーンです。
第4場「ピンチの時はオイラを呼びな」は、べステン漫画『ピンポン』の超カッコいいペコさんの台詞から。団に変装して無事に提出物を出したジュリは、校門を出たところでヤミ金の男たちにつかまってしまいます。そこへ颯爽と現れる正義の味方、大篠弁護士!かと思いきや、ジュリが「男の子」と知るや、見なかったふりをして立ち去ろうとして、ここでも「最低男」感を醸し出しています。
音楽は、宮藤官九郎監督、窪塚洋介主演で映画化した『ピンポン』のテーマ曲「YUMEGIWA LAST BOY」から。
https://www.youtube.com/embed/n_Hxf6SmiWY
第5場「奴隷とハンバーガーと偏食弁護士」。大篠に助けられたジュリは、大篠行きつけのハンバーガーショップで話すうちに、なぜか「奴隷契約」を結ばされてしまう。ここまでの流れでお分かりとも思いますが、ジュリは、抗いながらも、最後には大篠の言いなりになってしまいます。大篠のモデルの一人は海外ドラマ『メンタリスト』のジェーンで、言葉巧みに人を誘導し、思う通りに操ることができるという設定にしました。
第2幕第1場「ベリハピ・ミッション」。晴れて大篠の奴隷になったヒロイン。早速大篠に呼び出されて、奴隷・ミッションを言い渡されます。大篠は、女性に対してはクールで優しいオトナ男子ですが、ヒロインのことは坊主(どうでもいいオモチャ)と思っているので、飾ることのない素の部分を最初から見せています。素の部分🟰子供(悪ガキ)です。